〜カーテンの防炎について〜
防炎規制は、当初主だった都市の火災予防条例で行われていましたが、昭和43年の消防法改正によって、全国的なものとなりました。
特に、着火確率が高く、延焼拡大の重要な要素となるカーテンやじゅうたん等(防炎物品)は、一定の限られた場所(防炎防火対象物)で使用する場合、一定の防炎性能を持つ事が、消防法により義務付けられています。
高層マンションの建設ラッシュが続く昨今、押さえておきたいポイントの一つです。
 
○防炎防火対象物(防炎物品を使用しなければならない場所)
消防法で指定されたもの 政令で指定されたもの
高層建築物
(高さ31mを超える建築物)
 

地下街
(1) イ 劇場、映画館、演芸場または観覧場
ロ 公会堂又は集会場
(2) イ キャバレー、カフェー、ナイトクラブその他これに類するもの
ロ 遊技場又はダンスホール
ハ 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(昭和23年法律第122号)第2条第5項に規定する性風俗関連特殊営業を営む店舗((1)項イ、(4)項、(5)項イ及び(9)項イに掲げる防火対象物の用途に供されているものを除く。)その他これに類するものとして総務省令で定めるもの
(3) イ 待合、料理店その他これらに類するもの
ロ 飲食店
(4) 百貨店、マーケットその他の物品販売業を営む店舗又は展示場
(5) イ 旅館、ホテル又は宿泊所その他これらに類するもの
(6) イ 病院、診療所又は助産所
ロ 老人福祉施設、有料老人ホーム、介護老人保健施設、救護施設、更正施設、児童福祉施設(母子生活支援施設及び児童厚生施設を除く)、身体障害者更正援護施設(身体障害者を収容するものに限る)、知的障害者援護施設又は精神障害者社会復帰施設
ハ 幼稚園、盲学校、聾学校又は養護学校
(9) イ 公衆浴場のうち、蒸気浴場、熱気浴場その他これらに類するもの
(12) ロ 映画スタジオ又はテレビスタジオ
(16) 複合用途防火対象物の部分で、前各項の防炎防火対象物の用途のいずれかに該当する用途に供されているもの
(16)の3 建築物の地階((16の2)項に掲げるものの各階を除く)で連続して地下道に面して設けられたものと当該地下道とを合わせたもの((1)項から(4)項まで、(5)項イ、(6)項又は(9)項イに掲げる防火対象物の用途に供される部分が存するものに限る)
 
○防炎物品(法規制対象品)
・カーテン、布製ブラインド等  ・じゅうたん等  ・展示用合板
・舞台において使用する幕及大道具用の合板
・暗幕、どん帳  ・工事用シート
 
○防炎ラベル
消防法では、防炎性能を測定するための試験方法及び判断基準を「防炎性能の基準」と称し、この基準に合格したものは、消防法令で様式が定められた、防炎性を保証したラベルが交付されます。
この防炎表示が出来るのは、消防庁長官が認定した「防炎表示認定業者」に限られています。
防炎ラベルは防炎性能が水洗い、あるいはドライクリーニングによって変化するかどうかを基準に、(イ)ラベル (ロ)ラベル (ハ)ラベル (ニ)ラベルの4種類に分かれています。
(イ)
このラベルは、水洗い及びドライクリーニングをしても、防炎性能のなくならないカーテンに縫い付けるものです。(布製)
(ロ)
このラベルは、ドライクリーニングにはだめでも、水洗いには耐え、防炎性能のなくならないカーテンに縫い付けるものです。(布製)
(ハ)
このラベルは、水洗いにはだめでも、ドライクリーニングには耐え、防炎性能のなくならないカーテンに縫い付けるものです。(布製)
(ニ)
このラベルは、水洗い及びドライクリーニングのどちらにも耐えず、防炎性能のなくなるカーテンに貼付させるものです。(紙製)
 
○繊維における防炎の種類
防炎性能とは、接炎した際、全く燃えない不燃性能のことではなく、火が着くか又は焦げても、燃え広がりにくい(延焼しない)性質のことを指します。
繊維に防炎性能を付与する方法として、製造工程での防炎(素材防炎)と後加工による防炎があります。
 
○二次加工
カーテン、幕等の防炎対象物品を、「浸漬」、あるいは「吹き付け」により防炎加工することを、二次加工といいます。